VINTAGE REPORT 2019年

5月 月間日照時間は多く気温が高い日が続いたが、大気が不安定になり上旬には雹が降った。寒暖差も激しく、生育にバラツキがあり新梢管理が困難だった。
6月 低気圧の影響により降水量が多かったため、べと病が蔓延し防除が困難だった。下旬には再び雹が降ったが、自社畑への大きい影響はなかった。
7月 例年より梅雨が長く日照時間が少なかったため、べと病の二次発生も多く見られた。一方、残った房は小房傾向にあり、粒も小さくよい仕上がりとなった。
8月 低気圧や前線の影響により曇りや雨の日が多く、ぶどうの糖度が余り上昇せず代わりに、酸の減少は緩やかだった。月の前半は、快晴が続き猛暑となったため房の肩部分が日焼けしたり葉の蒸散が見られた。
9月 月の前半を中心に日照時間が多く、降水量は少なかった。そのためぶどうの熟期としてはベストな環境下であった。
10月 台風や雨が多く、降水量が多かった。それらの影響で記録的な大雨が多数あったが、晴れ間でベストなタイミングの収穫をすることができた。


VINTAGE REPORT 2018年

5月 高気圧と低気圧が交互に通過して、天気は数日の周期で変化したため、広い範囲で雨となり例年より月間の降水量は多かったため、ぶどうの生育は順調だった。
6月 梅雨前線が日本の南海上に位置したため、湿った空気の影響により平年に比べ雨が少なく、月間日照時間がかなり多かったため、灌漑作業を行った。
7月 梅雨前線や台風第7号の影響で山梨でも大雨が降ったが、その後は、太平洋高気圧に覆われ晴れて厳しい暑さとなったため、ぶどうの日焼け防止のために、笠かけ作業を行った。
8月 月の平均気温がかなり高く、ぶどうの生育が早まった。糖度は順調に上昇したが、酸度が急激に減少したため、平年に比べ早めに収穫を行う畑もあった。
9月 湿った空気が流れ込みやすかったほか、台風第21号と第24号の影響を受け降水量がかなり多く、晴れ間を縫いながらの収穫作業となり、そのような状態の中、ベストなタイミングでの収穫を行うことができた。
10月 9月に引き続き相次いで台風が接近したため、遅摘みを狙っていた畑では、予定を早めて収穫をすることとなったが、一部の畑では台風の影響も出てしまった。


VINTAGE REPORT 2017年

5月 早くも30度超えの日が続き大変暑かった。さらには風速10m強の突風が吹き荒れる日も多く、新梢が折れないように速やかに誘引作業を行った。
6月 入梅が6月後半と例年より遅かったため、畑が干上がらないように灌水を実施した。
7月 暖かい空気が流れ込み、高気圧に覆われたため、月平均気温はかなり高く、月間日照時間もかなり多かった。
8月 勝沼の8月の観測記録は、降水量(77.5mm、平年値150.4mm)こそ少なかったものの、日照時間は145.3時間で、平年(197.3時間)の7割しかなかった。
9月 高気圧に覆われる日が続いたため、月間日照時間はかなり多かったが、北からの喚起や前線の影響で月平均気温は低かった。
10月 中旬・下旬は秋雨前線や台風の影響で曇りや雨の日が多く、常に天気とぶどうの状態を観察していた。


VINTAGE REPORT 2016年

5月 気温の変動が激しくベト病の発生が考えられる気温にまで下がった日があったが、夜温の低い 穂坂地区含めベト病発生が予防でき、防除も上手くコントロールできた。
6月 月初から30℃近くまで温度が上がり、葉の蒸散やダニ発生になり生育に支障が出る可能性が有ったため、液体肥料を葉面散布行う事で抑制を図った。
7月 温度が上がり35℃を超える日があり、寒暖差確保が難しいために朝夕の散水で地温を冷やすことで寒暖差を設けた。中旬以降からは温度も下がり始めた。
8月 中旬頃まで再度温度が高く、急激な温度変化と長雨と成ったが、防除対策に問題なく病気の発生は見られなかった。中旬頃からのベレーゾン期に天候不良の影響は少なく順調に色付いた。
9月 温度変化が激しくさらに長雨だった。熟期と秋雨が重なったため収穫のタイミングの見極めが難しく、糖度を確保するために傘を外す時期が来ていたが、長雨の影響で傘を外す事が出来かったが逆にその傘が有った事で晩腐病の発生を食い止める事となった。
10月 遅摘みで収穫したぶどうについても防除と傘の効果から晩腐病の発生は無く、健全なぶどうとなった。秋雨の影響から傘が外せない状態での収穫と成ってしまった。